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奇を衒い過ぎだ。
というわけで、帯に偽りありなんだが。 エリオと女女の二つの物語を同時に進めようとした結果、非常にまとまりのないお話になった挙句、メインヒロインの座を女女に奪われる羽目に。
脇役に追いやられたエリオのお話は、布団から出てきただけでは世界は温かく迎えてはくれないことを確認するにとどまってしまっている。
そのため、必然的に中心に来るのは女女のお話なんだが、こっちは「低予算な青春物の邦画」のような雰囲気を全編にわたって漂わせており、そういうのが好きな人は楽しめるだろう。
当然、そういうのがあまり好きではない当方は、全力で置いてけぼりにされました。
信じらんねえ。 あんなヒキでこんな続け方するか?
というわけで、締まらない終わり方したなあと思ってたシリーズの続きです。
大江湯女を『物騙り』役に据えて、また、いつものようにイカレタ連中のイカレタ行いが語られるわけだが、なんというか、やっぱりインパクトが無い。
あんまり語ると作者の仕掛けが露呈しちゃうので、語れないんだが、「アレ」はちょっと内面が変わってきたのかな。 他者への対応の仕方がちょっと変わってきたような気がする。 それが次巻以降でどう影響するのか、また、来月の家賃を払ったら蓄えがそこをつく湯女は今後どうするのか、もう少し付き合ってみようと思う。
なんか、良い様に踊らされているような気がするけど。
このシリーズはどんな終わり方をしてもしっくり来ないだろうなあとは思ってたけど、こういう終わり方しますか……。
や、本当にこれで完結かどうかは誰も明言してないんだけどな、続かないでしょこれ。
つか、今回のお話に恋日先生やら池田浩太君やら大江湯女やらが本編にまったく絡まないくせに描写だけされるあたりが打ち切り感バリバリ。 長編シリーズのエピローグでそれまでの登場人物の「その後」がちょろっとだけ描かれるあの感じ。
まあ、みーまー的にはこれで良いのかもしれないけど、なんとも締まらない終わり方をする。
このシリーズの1巻目を読んだ時はそれなりの衝撃を持って受け止めたんだが、巻を重ねるごとにその衝撃は薄れていき、最後の最後には「締まらないなあ」という感想を持つに至ってしまった。
原因は、巻を重ねるごとに私自身がみーくんに慣れていったのか、それとも、巻を重ねるごとにみーくんが実はまっとうにライトノベルの主人公としての属性を持ってることが露呈していったことなのかは定かではないが、少なくとも1巻目の時の衝撃を維持できていなかったことは事実だろう。
一月には「電波女と青春男」という新シリーズを開始するようなので、そっちに期待しようと思う。
このシリーズは一部の登場人物を除いてみんな狂ってるわけだが、こんなに多いと狂ってることに対する衝撃は薄れていく。
その結果、冒頭の「マンネリ」という感想に行き着く。
また、「嘘だけど」の一言で読者を煙に巻いて迷宮に誘い込む手法もしつこく繰り返せば読み難さを助長するだけで効果は薄れていく。
正直、そろそろバックボーンとなる物語を転がし始めないと辛いんじゃないかな。大きなお世話だろうけど。
ところで、今回はついにまーちゃんが破綻し、そこから始まるわけだが、最終的なあれを「直った」と言っていいのか? 「治ってない」のは当然としても「直ってもいない」と思うんだが……。
まあ、とにかく、巻を重ねるごとにインパクトを失っていき、ついには「また、こういうお話なの?」という感想を持つに至った。次が正念場だろう。
結局、伏見が可愛いので他はどうでも良いって事だ。
全部嘘だけど。