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デモンベインという前例があるとはいえ、ここまではっちゃけた萌えラノベにされてしまっては御大も浮かばれないだろうなあとは思うが、そこそこ笑えたので良しとしたい。
正直、ドクロちゃん系のギャグ小説なので、キャラ萌えを期待せずに、原典たる暗黒神話体系とのギャップを楽しむべきだろう。 ただし、作者が平成ライダー好きっぽく、毎回微妙なバトルシーンが入る所為でギャグのテンポが妨害されているのが気になる人は二巻を読むのはやめておいたほうが良いだろう。
それにしてもVOXはいつになったらAmazonの検索がちゃんと機能するようになるんだろう。
奇を衒い過ぎだ。
というわけで、帯に偽りありなんだが。 エリオと女女の二つの物語を同時に進めようとした結果、非常にまとまりのないお話になった挙句、メインヒロインの座を女女に奪われる羽目に。
脇役に追いやられたエリオのお話は、布団から出てきただけでは世界は温かく迎えてはくれないことを確認するにとどまってしまっている。
そのため、必然的に中心に来るのは女女のお話なんだが、こっちは「低予算な青春物の邦画」のような雰囲気を全編にわたって漂わせており、そういうのが好きな人は楽しめるだろう。
当然、そういうのがあまり好きではない当方は、全力で置いてけぼりにされました。
信じらんねえ。 あんなヒキでこんな続け方するか?
というわけで、締まらない終わり方したなあと思ってたシリーズの続きです。
大江湯女を『物騙り』役に据えて、また、いつものようにイカレタ連中のイカレタ行いが語られるわけだが、なんというか、やっぱりインパクトが無い。
あんまり語ると作者の仕掛けが露呈しちゃうので、語れないんだが、「アレ」はちょっと内面が変わってきたのかな。 他者への対応の仕方がちょっと変わってきたような気がする。 それが次巻以降でどう影響するのか、また、来月の家賃を払ったら蓄えがそこをつく湯女は今後どうするのか、もう少し付き合ってみようと思う。
なんか、良い様に踊らされているような気がするけど。
前作、化物語で結局語られるこのなかった吸血鬼「忍」の物語。ハートアンダーブレードだから忍なのね。忍野から一文字取ったのかと思ってたよ。
なんというか、薄い。 化物語ならひとつ章だけで終わりそうなお話を長めにしただけのような印象を受けた。 西尾維新の得意分野はキャラクター小説だと思うんだが、今回は一冊丸々使うにはヒロインの描写が弱すぎるアンド少なすぎるような気がする。
ヲタの妄想大爆発な化物語に比べて楽しさが少なかったようだ。 もっとコンパクトにまとめて化物語に組み込んだほうが良かったと思う。
で、結局、委員長ちゃんの猫さんには触れなかったってことはそのうちやるんだよな?
あっちはやおい本なので、ジャンルは違うが雰囲気が似ているような気がする。
というわけで、感想なんだが……エロ描写いらないだろこれ。 エロシーンを削除すればもっとテンポ良く進められると思うんだが、どうしてもやりたかったんだろうか。
また、物語の根幹をなす日本人の遺伝子書き換えプロジェクト自体に現実味が無いと思うんだが、どうだろうか? 遺伝子ってのは一部の細胞の遺伝子を書き換えれば全体に波及していくような代物ではないはずなんだが、成人男性の遺伝子を書き換えることなど可能なのか? 分化が始まる前の受精卵なら可能な気がするが……。
それ以外は、10年前に見えていたこの国の問題点に対する解として、「それもありだよなあ」と思わせるだけの説得力が黒幕たる人物の主張にはある。 にもかかわらず、ほぼ一顧だにされずにあまりにもあっけなく物語の幕が引かれる。 未来において発生するであろう現実的な問題に対して科学技術による解答を与えておきながら、未来に対して何の予感も感じさせずに、突然途上人物たちが舞台を降りて物語が閉じてしまう。
打ち切りかと思っちゃいましたよ。
というわけで、初の谷甲州はちょっと微妙でした。
いいじゃないか、子供にはイタイ夢を、大人には痛い現実を!
妙にリアルな学校内カーストの描写とエロゲそのままの痛々しすぎる邪気眼たちの描画。
多くのギャルゲやエロゲ、ライトノベルがもつプロットをそのまま踏襲しつつ、それらに耽溺した痛々しい思春期の子供達を描く。 そんなひねくれた意地の悪い構成をしながら、その実、きわめてまっとうな青春物になっている。
自分ひとりの世界から、他者のいる世界へと、おっかなびっくりと這い出していくことを成長と呼ぶなら、この物語はヒロインの成長物語だといえる。
それこそが、この物語最大の特徴だろう。 多くの物語が主人公の成長を描くのにこの物語はヒロインの成長を描いている。 まるで、ギャルゲやエロゲのように。
どこまでもひねれた構成をしながら、まっすぐに描かれる青春は大人にならざるを得なかった邪気眼たちに読んで欲しい。
このシリーズはどんな終わり方をしてもしっくり来ないだろうなあとは思ってたけど、こういう終わり方しますか……。
や、本当にこれで完結かどうかは誰も明言してないんだけどな、続かないでしょこれ。
つか、今回のお話に恋日先生やら池田浩太君やら大江湯女やらが本編にまったく絡まないくせに描写だけされるあたりが打ち切り感バリバリ。 長編シリーズのエピローグでそれまでの登場人物の「その後」がちょろっとだけ描かれるあの感じ。
まあ、みーまー的にはこれで良いのかもしれないけど、なんとも締まらない終わり方をする。
このシリーズの1巻目を読んだ時はそれなりの衝撃を持って受け止めたんだが、巻を重ねるごとにその衝撃は薄れていき、最後の最後には「締まらないなあ」という感想を持つに至ってしまった。
原因は、巻を重ねるごとに私自身がみーくんに慣れていったのか、それとも、巻を重ねるごとにみーくんが実はまっとうにライトノベルの主人公としての属性を持ってることが露呈していったことなのかは定かではないが、少なくとも1巻目の時の衝撃を維持できていなかったことは事実だろう。
一月には「電波女と青春男」という新シリーズを開始するようなので、そっちに期待しようと思う。
というわけで、今回は題材のお話についての知識がまったく無かったので、いまいち乗り切れず。 話の進行から置き去りにされたまま最後まで進んでしまったためにいまいちのめり込めず。
今回の泡禍は神狩屋のロッジの存在理由と活動内容を転換させ得るほどに重要なものなのだが、色々と詰め込みすぎたために、そのインパクトが薄れてしまっている。
ところで、最近になってやっとこの作者のグロ描写を楽しめるようになってきた。 読み始めた当初は「人物描写よりもグロ描写のほうが気合が入っているとかどんな変態だよ」と思ってたんだが、九冊も読むと変態さを楽しめるようになるものらしい。 そんな、最近やっと慣れてきただけの人間から見ても今回のグロ描写は弱かったような気がする。